コプログループホールディングスは、7月1日に創業しました。そして、コプロシステム、コプログローバルマネジメント、コプロロジスティクス、ドリームシナジーを子会社とし、新たに持株会社体制へ移行しました。グループ各社の連携強化を図り、シナジーを最大限発揮させることで、新しい価値創造とグループ全体を成長させる経営に注力していきます。
周囲の変化に、主体的に関わっていく人材へ
コプログループが掲げる経営理念「変わり続けるを、続けよう」は、これまで私たちのグループの成長を推し進めた核となる考え方であり、行動の基準となる、とても大切なメッセージです。
コプログループの創業は、マーケティングの会社から出発しました。その後、マーケティングの周辺までビジネス領域を拡大しながら力をつけてきました。今の時代に要求されているものに応えていくために、私たちが変化し、新しいことにも挑戦していく。これが今も変わらない、コプログループの根底を支える基本的な考え方であり、進むべき方向性です。
そして今、時代はさらに大きく変化しようとしています。きっと、インターネットが世の中に出た時以上に、世の中は変わるでしょう。インターネットが出現した最初の頃、多くの人にとってはその価値がわからず、「これは何だろう?」「誰が使うの?」と言っていましたし、「ホームページを作っても誰も見ない」と思われていました。それが今では多くの紙メディアがデジタルに移行し、何か起こると瞬時に世界に向けて情報発信されています。また、情報量も爆発的に増加しました。そういった社会の劇的な変化は今後も起こりますし、そうなった際に私たち自身がどうコミットメントしていけるかが勝負だと思っています。
人的資本経営と人事戦略
企業が持続的に成長し、社会に貢献する経営手法として、「人的資本経営」が世界的に注目されています。これは従業員を企業の重要な資産とみなし、その資産を最大限に活用することを目的とした手法です。
私たちコプログループでも、人事戦略を事業計画の柱の一つに据えて、人材育成や能力を最大限発揮してもらえるような環境づくりを行うことを、今期は明確に打ち出しました。言うだけでなくやらなければならないので、大変です。しかし時代が大きく変化する中で、私自身も常に学びながら、成長していかなければなりません。そしてグループ経営理念において進むべき方向性を示すだけでなく、企業価値の向上を具現化していくために、人事戦略をつくり上げる必要があるのです。
そこでポイントになるのは、やはり会社の目標やビジョンに沿った人材へのアプローチであり、組織化です。
例えば、目標を達成するためには、具体的な計画を立てたり、自分自身の強みや弱みを知って新たなスキルや知識を学習したりします。他人と協力して仕事をすれば、これまでになかった新しい視点やスキルの獲得にもつながります。新しいお客さま、新しい接点、新しい領域、新しいビジネスモデル、そんな実業における新しい挑戦の中にこそ、より多くの学びが得られるチャンスがあるのだと思います。
私自身は、昔から仕事が趣味みたいなもので仕事ばかりやってきました。休みの日でも仕事のことを考えるのは当たり前。中には失敗もありましたが、それですら学ぶものは多かったと思います。もっと頑張ってみたいと思えたのは、やはり学び、成長することは楽しいことだからです。自分の成長が実感できることは喜びですし、仕事へのやりがいや人生の充実につながります。
今回、新体制への移行に伴い、グループ各社の連携を強化するということは何度もお伝えしています。その中には、グループ社員が会社間の壁を越えて、共に学び続けられる環境を整備するという意図もあります。そして活躍している人には、さらに実力を伸ばすためのステージを用意し、新たなチャンスを創出していきたいと考えています。そのために何をするべきか。今、考えているところです。
人的資本経営の考え方を取り入れた人事戦略をしっかりとつくり上げ、企業価値を高める挑戦を続けていきながら、みんなで次のステージに上がっていきたいと思います。
代表取締役社長 金田 浩邦