こんにちは。コプログループホールディングス 代表取締役社長の金田です。
2024年はコプログループにとって、厳しい状況からの打開と再構築の1年になりました。厳しい経済環境は、組織の甘さを見直すきっかけになり、各社業務の棚卸しを考える良い節目となりました。
そして、新たなグループ体制へと移行し、グループシナジーを活かして顧客のニーズに応える体制を強化する方針を皆さんにお示ししました。1998年10月の創業からここに至るまでの間に、私たちの取り組みにおいて不足していた部分を見直す絶好の機会になったのだと、今だから思えます。
これらの組織運営が功を奏してか、グループシナジーが少しずつ結果に表れてきています。
例えば、コプロロジスティクスとコプロシステムの物流機能面におけるシナジーが成果につながり、2025年は良いスタートを切ることができました。また、システム開発領域においても、日本とミャンマーのITエンジニアが有機的に結びつき協働を進めることで、成果が表れています。
学び続ける企業文化の醸成
2025年も引き続き、各社の業務を見直し、社員の成長できる環境整備に注力していきます。そして、各社が新たなサービスやアウトプットを生み出せるように、経営の側面から支えます。今の時代に求められるものに応え、変化し続けることがコプログループの根底に通じる基本的な考え方です。このため、「変わり続けるを、続けよう」というグループ経営理念は、これまでと同様に重要です。
「変わり続ける」とは、私たち自身が「学び続ける」ということです。学び続け、その成果が具体的に測定できるように指標を設定して、進捗を管理できるようにしていきます。具体的な目標を設定し、進捗を測定することで、社員自身が成長を実感しやすくなるでしょう。
そして社員が成長し続けるためには、新しい挑戦が必要です。責任のあるプロジェクトやタスクを任せることで、スキルを高める機会を提供します。合わせて経験豊富な社員がメンターとしてサポートすることで、キャリアの構築や新しい知識の習得を効率よく進めることができるでしょう。開かれたコミュニケーションとサポートの文化を育み、会社全体で社員の成長を後押しすることが重要です。会社にとって、そしてグループにとって何よりも大切なものが「人財」であることは言うまでもありません。常に学び続けられる環境を各社経営陣がしっかりと考え、具体的に形にしていきます。
5年先を見据えた「財」を築く
重要なものは、「人財」だけではありません。経営陣は次の5年に向けて、より多くの財産をつくり上げ、持続的な成長と発展を支え、すべてのステークホルダーに価値を提供することが主な役割です。私たちは強い風が吹いても飛ばされないように、地に足をつけて前進していかなければなりません。先を見据え、従来の取り組みに磨きをかけ、付加価値をつけ、変化を繰り返しながら、強固な経営基盤を築いていきます。そして「コプログループならでは」と顧客に受け入れていただける、独自性のあるサービスをつくり上げていきます。
いまや「人生100年時代」と言われます。2024年の日本人男女の平均寿命は、男性が81.09年、女性が87.14年となり、前年と比較して男性は0.04年、女性は0.05年延びました。これからもさらに寿命は延びるでしょう。豊かな生活を送るための人生設計が必要とされています。中でも、若い世代の働き方や価値観の変化に対応し、経済活動を続けながらも成長とやりがいが感じられる環境をつくっていくことが大事です。2025年も、経営陣が一丸となり、企業価値を高める挑戦を行っていきます。
代表取締役社長 金田 浩邦